「ちはやふる」最高過ぎたから思いの丈を綴る。
ちはやふる、たった今マンガ喫茶で最新刊まで読み切りました。
感動醒めやらぬ間に書きなぐります。
思いのままに書きたいので多分にネタバレを含んでおります。
ちなみにマンガで読んだのはアニメ版の続き(19巻終盤)からです。にわかですまん。
あらすじ
まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!
(ちはやふる(1)あらすじ)
あらすじのように、物語は小学生の千早が新との交流を通じて競技かるたに出会うことで始まる。
小学生編は言わばプロローグみたいな位置付けなんだろうけど、ぶっちゃけプロローグの時点でもう泣ける。
本編は3年後、高校生になった千早が競技かるた部を作ろうとする所から。
部を作るためになんやかんやあるけど、語り尽くせないのが悲しいところよね。
で、高1からスタートして最新刊の39巻では3年の秋、名人・クイーン戦の第2試合までが描かれてます。
イベントだけ見ても高校1年の創部から、3度の全国大会の予選・本戦、下級生の加入、名人・クイーン戦などなどあり…。
キャラクターのエピソードについてはキリがないからここでは割愛するけど、とにかくてんこ盛り。
これを一気読み出来た点ではちはやふるを知ったのが遅くて良かったと思ってます!
こんな人にオススメ!
ちはやふるはガチ良作なので全員読め!と言いたいところだけど、特にこんな人にはオススメしたいっていう話です。
青春を感じたいあなた
かるたで青春?と思いますか?
甘い。読んでみろ、熱くて泣く。
少女漫画と舐めてかかると痛い目見るぞ(良い意味で)。
青春(笑)寒くね?(笑)と思ってるあなた
一つ目と逆パターンだけど、本命はどっちかっていうとこっちの人。
以下、唐突な自分語りをします。
いまの自分はゴリゴリの理系院生で、高校時代は科学部に入ってました。
部活のモチベはゼロで、根暗な性格も相まって青春のせの字もない高校生活でした。
何なら、スポーツ系の部活に励む人たちをひとまとめにリア充と見て、自分とは縁がない世界みたいに考えていた節があります。
机くんみたく学年2位を取れるほど優秀ではなかったけど、かるた部に入らなかった版机くんといった感じの高校生でした。
でも当時、それか高校入学前の自分がこれを読んでいたらもうちょっと変わったものもあったのかなと思います。
自覚のあるなしに関わらず、机くん予備軍にはぜひちはやふるを読んでほしい。
そんでもって、自分にはこういう可能性もあるんだってことを知ってほしいと心から思います。
背中を押してほしいあなた
人がひたむきに何かに取り組む姿は、自分にとっても良い刺激になると思います。
何度挫折を味わっても、目標に向かって挑戦を続けるキャラクターたちを見ていると、たとえそれがフィクションであっても、自分もがんばろうという気持ちになれるはず。
その何かがちはやふるでは競技かるたなワケですが、知識がなくても楽しめるし、何なら勉強になるので一石二鳥まである。
同じことの繰り返しに何となく焦りを感じているあなた
先に断っておきます。今から臭いこと書きます。
自分、大学院生なんですけど、いま(2018年8月)丁度夏休みで絶賛暇してます。
もう今年で学生最後だし、何かしたいなぁと思いつつ、実際はだらだらと休みを消化する日々。
漠然とした焦りはあるのに、やりたい「何か」が見つからないって感じです。
アニメを観始めたのも、ぶっちゃけ暇つぶしでした。
でもちはやふるのアニメを観て、原作を読んだら自分も何かやりたい!青春したい!って気持ちが強くなって、焦りとかじゃなく前向きな気持ちが湧いてきました。
ここがエモいちはやふる
諸行無常
ちはやふるは現時点で高校3年間分みっちり描いてます。
千早が高1のときに高3だったキャラクターが次の年には大学生になる、みたいな立場の変化があります。
また、時間の流れとともにキャラクター同士が影響を与え合い、それぞれが変化していきます。
主人公は千早ですが、競技かるたに関わる人たち全体の変化を楽しめる、というのが本作の魅力的なポイントだと思ってます。
キャラのことは次で詳しく書いてます。
ちはやふるの男キャラが全方位魅力的すぎると俺の中で話題に
自分のマンガの楽しみ方は、キャラクターに感情移入する部分が大きいです。
自分が男だからか、感情移入するのも男キャラが多くて、そのせいで男キャラのほうが好きになりがちなんですよね。
ちはやふるはたくさんいるサブキャラにもしっかり焦点を当ててくれるので好き。
というわけで、好きなキャラについてここで語ります。
机くん
勉強しかなかった彼が、かるたを通して楽しい高校生活を送れたという事実に感無量。
吹奏楽部とのカラオケ対決の帰りに感極まって泣いちゃう机くんを見て思わずもらい泣き。
初登場からものすごく自己投影してしまったのもあって、作中でいちばん好きかもしれないキャラ。
周防名人
大事にしないことでしか何かを大事にできない不器用な人。
出た当初は完全にイロモノ悪人扱いだったのに、39巻では弟子(弟子じゃない)太一のことを応援する描写っ……!
そのギャップはずるい。
引きでガチ泣きさせられるとは思いませんでした。
人が人に与える影響って大きいんだなぁ。
原田先生(白波会会長)
名言しか言えない熊。
どこまでもエゴイスト。
周りはそれに振り回されてるはずなのに、人に良い影響を与えてるのがすごい。
名人戦のくだりは完全に主人公でしたね…。
年を重ねても、田原先生みたいに熱意を持ち続けられる人間になりたいです。
憧れのおじさんランキング1位。
それにしても若い頃の原田先生イケメン過ぎる…イケメン過ぎない…?
須藤さん
正確にセリフ覚えてないのが悔しいけど、
「俺がかるた協会の会長になったら面白くねえ?」
みたいな一言でやられた。
あんたどんだけかるた好きなんだよ!
イヤミったらしい憎まれキャラかと思いきや、OBになってからも母校の応援に来たりしちゃうくらいかるたと母校を愛してる須藤さん、萌えだ。
ヒョロくん
自分もプライド高くて重ねちゃう部分ありますあります。
当初から噛ませキャラ扱いで、1年からレギュラーだったのに成績が振るわず。
実は作中屈指の苦労人でもある。
3年生では部長を務めるも、レギュラーの下級生たちよりも弱いというキツイ現実。
それでもチームが強くあったのは、ヒョロくんが弱い頃の下級生たちをきちんと見てくれたからって流れはもう号泣の一言に尽きる。
机くんをはじめ瑞沢高校かるた部には申し訳ないけど、3年次の全国大会個人・団体戦で悲願の優勝という流れはたいへん感動した。
地味に大会を欠場した太一にメールを送ってたのがヒョロくんだけってのも良かった…良かった…。