【熱血プレゼン】げんしけん/木尾士目【マンガ】
どうも!K介です!!
いきなりですが、みなさんは「大」好きなマンガ作品ってありますか?
好きじゃなくて大好きです。
面白いから今読んでる、というのは単なる好きです。
たとえその作品が完結しても、何度でも読み返したい!と思える(実際に何度も読み返してる)のが大好きです。
ありがたいことに、今ではWeb上でプロアマ問わずたくさんのマンガが読めますよね。
でも、次々と出てくる新作をヒマつぶしくらいの気持ちで消化するだけの人もいるかもしれません。
ぼくはマンガを読むのが大好きです。
そう胸を張って言えるのは、「何度でも読み返したい!」と思える作品に出会ったからです。
というわけで、今回はぼくの大好きなマンガの一つ「げんしけん」についてプレゼンしていきます!!
注意:以下の文ではげんしけん←作品名、現視研←サークル名として表記を分けています。
1. 「げんしけん」の概要
春。新入生の笹原(ササハラ)はオタク系のサークルに入ろうと意気込んでいた。
漫研、アニ研などがオタク趣味を隠そうともせず勧誘する様子に心躍る笹原。
しかし彼が目を止めたのは、現代視覚文化研究会という、仰々しい名前のサークルだった。
本作の舞台はとある大学の現代視覚文化研究会(通称「現視研」げんしけん)というサークルです。
仰々しい名前ですが、その実態はアニメ、ゲーム、マンガ、コスプレなどなど、あらゆるジャンルのオタクが集まっただけ。
現視研に所属するオタクたちの日常から非日常まで、時間とともに物語が進んでいきます。
本作は2部構成となっていて、10巻以降はタイトルが「げんしけん 二代目」となっています。
本記事では、第1部に絞って紹介していきます。
さて、このげんしけんですが、1巻の発売は2002年とかなり昔です。
ぼくは数年前にたまたまブックオフで見つけたのですが、オタクに焦点を当てた作品というところが新鮮で手に取りました。
今でも、主人公が〇〇オタク、みたいなキャラ付けはあっても、オタクそのものを描いた作品というのは珍しいと思います。
2. こんな人にオススメ!!
「げんしけん」はこんな人におすすめです。
● オタク全般
読み手の年齢によって感じ方は異なると思いますが、すべてのオタクに読んで欲しい本です。
中でも、アニメ、ゲーム、マンガ、コスプレなどの自己完結しがちな分野の方にオススメしたいです。
3. 「げんしけん」の魅力
このマンガの魅力を大きく3つに分けて紹介します!
イタイけど、すごくわかる『オタクの心理』
「げんしけん」で特筆すべきは、滅茶苦茶リアルなオタクの心理描写です。
たとえば、以下は現視研に入会するか迷っているときの笹原の様子。
げんしけん(1)ーp. 41
オタク特有の謎のプライドの高さを端的に表していますね!
俺はこいつらとは違うぞ、みたいな。
大体のオタクなんて傍から見たら大して変わらないのにね。
これはぼく自身も経験があったので非常に刺さりました。
笹原以外の現視研メンバーもほとんどオタクですが、みんなかなり個性的です。
個性的なんですが、大半が「現実にいそうなオタク」ってのが本作の凄い所。
このほかにも、
● あと一歩が踏み出せない
● 不満があってもついヘラヘラしてしまう
● オタクなんか大嫌いだ!とのたまう(オタク)
等々、人によって様々な共感ポイントがあります。
オタクと一般人の『春日部さん』
現視研メンバーの中でもひときわ異彩を放っているのが、一般人(非オタ)の春日部(カスカベ)さんです。
げんしけん(1)ーp. 143
一般人の彼女が現視研に所属しているのには理由があるのですが、そこは本編を読んで頂くとして。
春日部さんの存在なしに「げんしけん」を語ることはできません。
先に述べた通り、春日部さんは一般人です。
オタ知識なんてありません。
現視研のメンバーもメンバーなので、オタクキモ!となります。
でも、春日部さんは作中で一番カッコイイんです。
筋が通っていなければ絶対に認めないし、諦めません。
たとえば、現視研が解散の危機に陥ったことがあります(第2巻)。
現視研が嫌いな春日部さんは最初こそ喜んでいましたが、性格の悪い先輩に煽られても何も言い返さなかった現視研メンバーを見てこう言います。
げんしけん(2)ーp. 36
更にこの後、現視研存続のために行動を起こすのですが、それはあくまで自分が正しいと思ったことを貫くため。
そういう姿勢、最高にCOOOOL!!です。
この性格から来る言動が現視研メンバーへ影響を与え、春日部さん本人の意志に関係なく彼らの背中を押す形になっていきます。
でも春日部さんだって単なる登場人物の一人です。
完璧超人ではありません。
悩みにぶち当たる時だってあります。
そういうエピソードとの緩急が、一層彼女の魅力を引き立てているんですよね…。