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出版社勤務の友人が教えてくれた『良い本屋を一瞬で見分ける方法』

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どうも、K介です。
電子書籍が勢いを増す昨今ですが、予期せぬ良本との出会い、という利点から今後も本屋さんに通うんだろうなーと思います。

さて。
先日、出版業界で働く友人に聞いた「良い本屋の見つけ方」がなるほど、と思う内容だったのでメモしておきます。

※本記事で紹介するのはあくまで個人的意見です。信じる、信じないは個人の判断にお任せします。
※ここでの「良い本屋」の基準は、ふだん漫画や雑誌くらいしか読まない人にはあまり参考にならないと思います。
※むしろ、文庫とか新書、専門書(医学書など)を読む人向けになっています。

「良い本屋」とは?

人によって定義はさまざまでしょうが、「儲かっているか?」というのが客観的でわかりやすいでしょう。
儲かっているということは、それだけ多くのお客さんのニーズに応えていると考えられます。

では、ある本屋が儲かっているかどうかの判断基準とすべきは何でしょうか?

お客さんの多さ?
店員の愛想?
取り扱う本の数?

最後のは惜しいけど、答えはノー。
もっと簡単な見分け方があります。
儲かっていそうかを判断する上で、注目すべきポイントはたった一つ。

ある出版社の本を店頭で取り扱っているかです。

基準はズバリ、「『岩波書店』の本が店の本棚に並んでいるか」

儲かっていそうな本屋は、「岩波書店」の本を店頭で取り扱っているかどうかで見分けることができます。

岩波書店について

岩波書店は1913年の創業から100年以上続く歴史ある出版社です。
現在取り扱っている本の種類は単行本、児童書、文庫など多岐に渡ります。

有名なところでは、岩波文庫岩波新書、あとは広辞苑なんかが挙げられます。

広辞苑 第七版(普通版)


ではなぜ、岩波書店の本が店の本棚に並んでいるだけで、良い本屋と呼べるのでしょうか。
そこには、岩波書店の販売システムが関係しています。

岩波書店の販売システム

メチャクチャざっくりとした説明になりますが、出版業界では一般的に
「本屋が出版社に本を注文して、もし売れ残ったら出版社に返品できる」
というシステムを採用しています(詳しく知りたい人は「委託販売制」で検索)。
この場合、お店としては余計な在庫を抱えなくて良いという利点があります。

しかし、岩波書店や一部の専門書を扱う出版社では、これと異なるシステムを採用しています。
それは「本屋が出版社に本を注文した場合、それを返品することはできない」というもの(詳しく知りたい人は「注文買い切り制」で検索)。

岩波書店の本を注文した本屋は、売り切るまで自分たちで在庫として持ち続けなければいけません。
本屋の経営者は、毎日のように登場するたくさんの新作を、本屋という限られたスペースで販売します。
そんな状況下での岩波書店の販売システムは本屋にとってなかなかしんどいものがあります。
特に規模が小さい、いわゆる街の本屋さん、みたいなところでは返品不可の在庫による店舗スペースの圧迫は深刻な問題でしょう。

でも、だからこそ岩波書店の本を取り扱うお店は評価できる、と友人は言います。

岩波書店の本が「良い本屋」の基準になる理由

岩波書店の本(=出版社に返品できない本)が店頭に並んでいる事実から、その本屋について例えば以下ように考えられるとのことです。

 1.返品不可の本を仕入れるだけの余裕がある(儲かっている)
 2.コストがかかっても、顧客のニーズに応えようという意思がある

友人によると、これは大規模な本屋よりむしろ中小規模の本屋の場合に重視すべきポイントとのことです。
さきほど述べた通り、返品不可の在庫による店舗スペースの圧迫は、規模の小さな本屋であるほど、深刻な問題になるからです。
しかし、それでもやっていけているということは、それだけの理由(上記のようなこと)があると考えられますよね。

つまり、岩波書店の本が置かれていればいるほど、その本屋には光る「何か」がある、ということになるようです。

本屋さんに行こう!

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以上、出版業界で働く友人に聞いた「良い本屋を一瞬で見分ける方法」でした。
とはいえ、人によって本の好みは千差万別。
最終判断はご自身で下すしかありません。
が、出版業界の背景を考慮したこの視点はとても興味深く、参考になるのではないかと思います。

ぜひ実際に本屋さんへ行って、確かめてみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。