きっかけなんて些細なモンですよ。

おすすめの完結済ライトノベルを紹介する。

個人的におすすめの完結済みライトノベルを紹介します。完結済みということで、新しくはないですが、古過ぎることもない…と思いたい…。少なくとも、イラストで抵抗感を抱くようなことはないラインナップにしたつもりです。

異世界転生モノとか学園ハーレムモノに飽きちゃった人に気分転換として読んでもらえればと思う作品が並びました。

 

 

狼と香辛料支倉凍砂(イラスト:文倉十

狼と香辛料 (電撃文庫)

中世ヨーロッパ風の世界で、行商人ロレンスと狼の化身ホロが織りなす旅物語。

あらすじ

主人公のロレンスは村から村へ、街から街へと旅をする行商人です。彼がとある村に訪れた際、ホロという娘が勝手に荷台に乗り込んでいたのを見つけます。しかも、その娘は狼の耳を持っており、真の姿は巨大な狼でした。ホロの目的は、生まれ育った故郷へと帰ること。紆余曲折あり、ロレンスはホロを故郷へと案内することになりました。こうして、独りぼっちの行商人と、独りぼっちの狼の、二人旅が始まりました…。

ここが推せる

この作品は経済ファンタジーという異色のジャンルで、今でも数あるライトノベルの中で特殊な立ち位置にあると思います。剣と魔法でバトル!という話ではありません。主人公は商人であり、商人は金勘定で物事を考えます。登場人物も、毎回のように商人が出てきます。駆け引きとか、頭を使って相手を出し抜く感じがカッコイイんです。

また、異世界転生モノをはじめ、中世ヨーロッパ風の世界が舞台の作品は現在でも多く見られますが、本作は並のライトノベルに比べて日常風景の描写が非常に丁寧である点が特徴的です。地の文が多めで、読み応え抜群。想像力を掻き立てられます。

あと、ヒロインのホロがかわいい。ケモミミに目覚めました。ついでに主人公のロレンスがホロに一途なのもポイント高いです。ハーレム苦手なんで。ただし、この二人は隙あらばいちゃつくので、読んでいる最中に気持ち悪い笑みを浮かべてしまわないよう注意が必要です。

 

狼と香辛料シリーズは全17巻で完結…したのですが、10周年記念ということで、2016年に新シリーズが始まりました。本記事作成時点では新シリーズの既刊数もまだ少ないので、未読の方にはこれを機に是非読んでほしいです。

 

 

 

東雲侑子シリーズ森橋ビンゴ(イラスト:Nardack)

東雲侑子シリーズセット(全3巻) [文庫] by 森橋ビンゴ; Nardack [文庫] by 森橋ビンゴ; Nardack [文庫] by 森橋ビンゴ;... [文庫] [Jan 01, 2011] 森橋ビンゴ; Nardack [文庫] [Jan 01, 2011] 森橋ビンゴ; Nardack

不器用な高校生カップルの甘く苦い恋愛ストーリー。

あらすじ

主人公である三並英太はひょんなことからクラスメイトで同じ図書委員の東雲侑子が小説家であることを知ります。ちょっとしたいたずら心で彼女にサインを求める英太でしたが、その代わりとして一つのお願い事をされます。それは、侑子と付き合うこと。といっても彼女は恋愛小説を書くためのネタを集めることが目的で、つまりはカップルの真似事です。英太はそれを理解した上で承諾するのですが、次第に侑子に惹かれていき…。

ここが推せる

まずヒロインの東雲侑子がかわいい。ただ、特に一巻では彼女が何を考えているのかわからないんですよね。ま、読み進めていくと悶えるんですが。

本作は主人公の英太視点で展開されます。作者のあとがきによると、ヒロインである東雲侑子が何を考えているのかわからない状態で読んでほしいという思いがあってのことみたいです。それで英太くんは終始悶々とするんですが、読者にも同じ気持ちを味わわせようということですかね。読み返すとここではこんなこと考えてたのかな~なんていう楽しみ方もあって二度おいしい作品です。

本作は全3巻とライトノベルとしては非常に控えめな構成です。それぞれで1年が経過しており、高校1年から卒業後まで描かれています。この時間の経過の中で、東雲侑子と三並英太、そして二人の関係が変化していく様子には一種の感動すら覚えました。

自分の高校生活が灰色だっただけに一層この物語は眩しいのですが、それでも未だに読み返しているのはやっぱり抗えない魅力があるからなんだろうなぁと思います。

 

ちなみに、作者である森橋ビンゴ東雲侑子シリーズ完結後に新たなシリーズ、この恋と、その未来をスタートさせました。こちらも既に完結しているのですが、なんと東雲侑子や三並英太も登場しているのです。東雲侑子シリーズのファン大歓喜ですよ。イラストの担当もそのままで本当に良かった…ありがとう…。

 

 

ビブリア古書堂の事件手帖三上延(イラスト:越島はぐ)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

古書店店主の栞子さんと、従業員の五浦大輔が遭遇する、古書を巡るミステリー。

あらすじ

古書を専門に取り扱うビブリア古書堂。そこで店主を務めるのは篠川栞子という美しい女性でした。普段はいわゆるコミュ症のような彼女ですが、本の知識や推理力はずば抜けています。一方、とある事情から彼女のお店で働くことになった五浦大輔は本が読めない体質です。そんな彼ですが、栞子さんがする本の話は好きでした。二人は古書を巡るミステリーや苦難に何度も遭遇しますが、そのたびに二人はそれを乗り越え、絆はより強くなっていくのでした。

ここが推せる

正直、これは入れるか迷いました。本編中に挿絵はないですし、レーベル的にも微妙なものがあるため、そもそもラノベと言えるのか?って話になりかねないんですよね…。まぁ、良い作品は分野問わず紹介したいという私のオタク心が出てしまったということでご勘弁を。

さて、ビブリアシリーズは全7巻です。挿絵ないと嫌だ!という人もいるかもですが、表紙と先頭ページの挿絵だけでも全然いけるんじゃないかと思います。ミステリーということもあり、盛り上がるシーンもキャラの動きというよりは会話メインになりがちです。そういうわけで、基本的なキャラクターの顔とか特徴がわかっていれば、楽しく読むことができるはずです。古書についての知識も深まるので、なんとなく賢くなった気分になれます。

ミステリーが主ではありますが、五浦大輔と篠川栞子の信頼関係が築かれていく過程もまた見どころです。巻数を重ねる毎にどんどん栞子さんがかわいくなっていくんですよね~…。大輔も決めるときはビシッ!と決める男なので、カッコイイです。

 

完結作品のススメ

ライトノベルは毎月たくさんのタイトルが発売されています。まだ見ぬ名作を探しての新刊チェックは宝探しみたいでわくわくします。その一方で、過去に完結したラノベというのはなかなか知る機会がないように感じます。今回は私の趣味嗜好が全面に押し出ちゃった感が否めませんが、この記事を読んで少しでも過去の完結作品に興味を持ってもらえると嬉しいです。